世界に新たな奇跡

都会暮らし の未来

THE LINEは人を第一に考えた文明の革命です。周辺の自然を保護しながら、これまでにない都市生活体験を提供します。都市開発の概念を覆し、未来の都市のあるべき姿を新たに定義します。

道路、車、排出物はありません。100%再生可能エネルギーで稼働し、95%の土地が自然保護のために保全されます。従来の都市とは異なり、人の健康と福祉が交通やインフラよりも優先されます。全幅は200メートルしかありませんが、長さは170キロメートルあり、海抜500メートルの高さにあります。

THE LINEは34平方キロメートルの敷地面積に建設され、最終的に9百万人が過ごせます。これにより、インフラの設置面積を削減し、これまでにない効率性を都市機能にもたらします。一年を通じて理想的な気候で、居住者は自然を楽しむことができるでしょう。また、高速鉄道に加え、徒歩5分以内ですべての施設にアクセスでき、端から端までの移動時間は20分です。

文明の革命

  • かつてない自然とのふれあい
    先進的なデザインにより、複数の階層にある多様なオープンスペースを2分歩けば、あっという間に自然にふれあえます。インフラ設置面積を縮小することで都市が無秩序に広がっていくことを避け、周辺の自然の景観、山並みや空をありのままに誰もが眺めることができます。
  • すべての人にクリーンな空気を
    車や道路といった炭素集約的なインフラを排除することで、この都市での炭素排出量はゼロになります。個々の産業などは100%再生可能エネルギーで稼働します。自然とオープンスペースを統合することは空気の浄化に重要な役割を果たします。
  • 愛する人との時間を増やす
    あらゆるものが5分歩けば手に入り、効率的な公共交通ネットワークを利用すれば都市の端から端まで移動するのに20分しかかかりません。AIにより自動サービスが提供されます。近所に様々な施設があることで、ここに暮らす人たちは家族や友人と出会うことが多くなるでしょう。
  • 1年中完璧な気候
    マイクロクライメイト空間を確保するため、日光、日陰および自然換気の最適なバランスを可能にするように環境は注意深く設計されています。また、都市の各所に緑化されたオープンスペースを設け、ここの住民、労働者、観光客の快適性をより一層高めます。
"THE LINEは今日の都会暮らしをする人間が直面する課題に取り組み、新たな暮らし方に光を当てていきます。世界各地の都市が直面する暮らしやすさの問題や環境危機を無視することはできません。NEOMはこうした課題に対処する最前線に立ち、新たな、想像力豊かなソリューションを提供していきます。NEOMは設計、光学、建設の優秀な人材によるチームを率いて、上に向かうビルというアイデアを現実にします。."

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下

皇太子、NEOMカンパニー取締役会会長

  • 世界一流のクオリティオブライフ

    最も善良で聡明な人たちが暮らす場所。汚染や交通事故のない、前例のない社会・経済の実験が行われる場です。ここでは世界一流の予防ヘルスケアも提供され、長生きできるでしょう。
    世界一流のクオリティオブライフ
  • ビジネスを試す場

    ここはテクノロジーではなく、人が中心の都市として建設されています。このコグニティブシティは私たちが必要とするものを予測し、それに反応するのであって、その逆ではありません。無重力の生活により、高い密度で人々が暮らすことでより豊かな体験と新しいビジネスチャンスが生み出されます。
    ビジネスを試す場
  • 環境問題への対応

    車が存在しない環境は100%持続可能な交通システムの一部であり、汚染も待ち時間もありません。通勤時間が減れば、余暇時間が増えます。自動車保険、燃料、駐車場などにかかる費用を支払わずにすめば、可処分所得が増えることになります。
    環境問題への対応
  • 未来を創るコミュニティ

    先進テクノロジーを利用した計画物流やモジュラー型建設により、THE LINEの効率性を高めることができます。そしてコミュニティの人々は自然の近くに住み、自然と調和します。こうした自然の95%は都市化による影響を受けません。垂直式ガーデンシティに暮らせば、わずか2分で自然とふれあうことができます。
    未来を創るコミュニティ

専門家に聞く

  • Giles Pendleton

    ジャイルズ・ペンドルトン

    エグゼクティブディレクター

    The Line
    THE LINEはある意味NEOMです。オペラハウスや図書館、スタジアムや大学に至るまで、あらゆる活動の中心地であり、ここで暮らす方々にとっては第一の住居でもあります。あらゆる活動がこの垂直型都市で行われています。

    Giles Pendletonへのインタビュー

    1. NEOMの壮大なビジョンの中でTHE LINEはどのような位置付けで、プロジェクトの成功にどれほど不可欠なのでしょうか?また、あなたが取り組んでいる世界初のことについて詳しく説明していただけますか?
      THE LINEはある意味NEOMです。オペラハウスや図書館、スタジアムや大学に至るまで、あらゆる活動の中心地であり、ここで暮らす方々にとっては第一の住居でもあります。あらゆる活動がこの垂直型都市で行われています。完成すれば900万人近くの人々がTHE LINEを利用することになりますが、この数字はNEOMの人口のほとんどを示しています。 ここはまさに中核にモビリティが組み込まれた初めての垂直型都市となるでしょう。都市全体を幅200メートルの敷地面積に構築します。こんなことは前例がありません。居住者または訪問者として、モジュール (8万人のコミュニティ) 間を水平方向に簡単に移動できるようになります。したがって、モジュール40にいて、モジュール44のフットボールの試合に行く必要があるとしましょう。その場合、上に行ったり下に行ったり必要はありません。スタジアムまではどの高さにいても直接向かうことができます。 また、ここは世界で初めて完全に再生可能エネルギーで運営される都市となります。二酸化炭素排出量はゼロです。これは単にすべてを積み重ねているだけではありません。従来は水平方向の領域に存在していたものを、垂直に収めてすべてを近くに存在させようとしているのです。その目的は、欲しいものがあればたった5分で上下に行き来するだけで手に入るようにすることです。
    2. THE LINEは仕事、暮らし、持続可能性について世界にどのような影響を与えるでしょうか?
      都市構築でお金がかかるのはインフラです。その膨大なサンクコストをどうやって減らすのでしょうか?このコストはどの政府も支払わなければならない重要なコストです。政府は道路、配管、ケーブル、空港、橋などを整備し、公害や都市のスプロール現象に何とか対処しなければなりません。垂直都市化による34平方キロメートルの空間で私たちが実現しようとしていることは、例えばロンドンでは1,600平方キロメートルが必要になります。私たちの方法ならより効率的だということがわかります。80階に住んでいても、すべてのものが簡単に手に入るようになれば車は必要ありません。理由がないのであれば車の必要性も消えてしまうでしょう。 都市のスプロール現象への取り組みという点では、垂直型アーバニズムによるアプローチは、土地が自然に戻されることになります。そして、その自然の砂漠は、再野生化(動植物の両方の在来種を再導入すること)と土地の再生によって改善されます。8車線の高速道路や巨大な駐車場はなく、軽快に歩こうというアイデアです。自然と人間との間は完全に対称的なバランスをもたらし、ロンドンでもニューヨークでもパリでもソウルでも見られないようなものを大規模に構築します。 さらに、公平な生活を提供します。職業や収入の多寡に関係なく、同じアメニティを同じように身近なところで共有するというアイデアです。
    3. 建築の素晴らしさ、自然の美しさ、歩きやすさ、そしてTHE LINEで利用されている次世代技術の組み合わせは魅力的です。どうして誰もこのようなことをしたことがないのでしょうか?
      ニーズがなかったからです。20世紀の都市を見てみると、ほとんどが村、町、そして都市となった共同社会であり、何百年にもわたって進化してきました。こうした社会は、車両によるモビリティと、最終的には大規模な道路網を基盤としていました。 THE LINEは多くのことを目標にしています。サウジアラビアが予想する人口増加に対処するために、ジッダとリヤドだけが多くの人口を吸収できるでしょうが、そのうちインフラは限界を迎えます。そのため、全く新しい都市が必要です。従来の都市が苦しむ汚染、渋滞、非効率性、都市のスプロール化のない都市が必要です。 世界は信じられないほどの速さで都市化が進んでおり、既存のグローバル都市に人々が集まっています。これにより急速な都市のスプロール現象を引き起こし、人々は仕事をすべき場所からどんどん離れていっています。交通費を増やしてバスを増やせば、さらなる公害が発生するだけです。この繰り返しは終わりがありません。世界中にあるこうした都市のいくつかは、洪水の危険にもさらされています。 1つの解決策でこれらの問題をすべて解決できるのなら、なぜ他の誰もが既に手にしているようなものを作る必要があるのでしょうか。このようにして、この王国はこれらすべての問題に対する責任に取り組んでいます。
    4. 各モジュールに計画されているランドマークアセットに関して、大学、スタジアム、オペラハウス、ウォーターパーク、コンベンションセンターなどについてもう少し詳しく教えていただけますか?
      この都市は成長モデルです。一度に築き上げるわけではなく、現在から2045年までの間に展開される予定です。だから、すべてのスタジアムを一気に建設するわけではありません。どのような入場者数にも対応できるように建築が行われます。 マスタープランである、900万人を収容する170キロメートルあるTHE LINEでは、時間軸に沿って必要なサッカースタジアム、オペラハウス、劇場、映画館、警察署、学校、病院などの数を比例的に割り出しています。すべての構築は人口マトリックスに関連しています。 最初のモジュールで大学を建設しているのは、イノベーションと教育を中心としたいためです。世界のどの都市でも思いつけることはすべて、ある時点でTHE LINEに登場するでしょうが、最初のモジュールには登場しないかもしれません。ちょうど人口の観点から合理的な場合にのみ登場するからです。たとえば、世界レベルのウォーターパークを作りたいと思っていますが、それは適切な時期に限られます。
    5. ここで暮らす人にとっての短距離、中距離、長距離のモビリティ環境はどのようなものになるのでしょうか?また、再生可能エネルギーと水はどのように機能するのでしょうか?
      あらゆるものが同じ方向に進むのがモビリティの階層システムであり、その長所です。水であろうと、上に上がってから全体に行き渡るため、クモの巣のように広がることはありません。すべてが一直線に流れていくため、人の動きも同じようになるでしょう。あらゆるものが隣接し、できるだけ効率的かつ高速に移動できます。 例えば、国際空港からアカバ湾までを4駅で結ぶ高速鉄道網、The Spineがあります。メトロシステムを利用すればモジュール間での移動が可能です。さらに異なる高さの水平輸送通路が4つあり、それらはポッド、軽量レール、あるいは水平エレベーターになる可能性があります。現在、特定の解決策を決定している最中です。 あなたが50階にいてNEOM Football ClubとバルセロナFCの試合を見るためにスタジアムまで2キロの道のりを移動したいなら、さまざまなシステムのいずれかに乗ることになります。上に10階上がるか下に10階下るかすれば乗車できます。ニューヨークにある50階建てのビルで電車に乗りたければ、実際には1階に行ってビルを出て電車を探さなければなりません。地下鉄は完全な直線にはなっていないため迂回することになってしまいます。ここでは通勤にかける時間を減らそうとしています。個人が暮らしを見つめなおす時間を私たちが還元できる時間が長ければ長いほど素晴らしいことが起こるでしょう。 また、この都市は実質ゼロベースで運営されます。つまり、ここでのエネルギーは風力、太陽光、グリーン水素など今後進化する再生可能資源を利用しています。世界で同じことができる都市は他にはありません。 再びロンドンを例にとると、ロンドンに送られる水の25%が目に見えない漏水によって失われています。世界中の他の都市も全く同じことに苦しんでいます。200年前のパイプが使われている場合もあります。垂直型システムではすべてが非常に見やすくアクセスしやすいため、漏水の発生をすぐに確認できます。当初からレガシーフリーのインフラを使用します。改良の必要がなく、システムのあらゆる点でエネルギーと水の使用量を計量できます。また、再石灰化・脱塩化された水を使用する予定です。
    6. シンガポールのような新世界の都市がその構築に50年かかったことを考えると、なぜこのような短期間で900万人規模の新都市をゼロから建設できるのか質問を受けることはありませんか?
      2030年には100万人近くの人がTHE LINEに住んでいる様子を目にしたいと考えています。そのためにはどうすればよいでしょうか?短期間に数多くの不動産を建設しなければなりません。実際にはTHE LINEを作っているというよりも、あらかじめ設計され、何をすべきかがあらかじめ決められた一連のモジュール部品を組み立てています。そのため、多くの人工知能を使って、2つのデジタルバックボーンにより設計しています。たとえば、ドアロックシステムは1つにしようとしています。もし1億個のドアロックシステムが必要ならば、工場を立ち上げて全く同じロックを1億回作る方が簡単です。 NEOM内の工場で大量生産を行うために標準化・工業化された最適な生産方式の非常にシンプルなプロセスを構築しようとしています。これにより、遠くまで輸送する必要がなくなります。巨大な組み立てキットのようなものだと考えてください。あらかじめ設計された部品を使う利点は、品質や寸法を管理できることにあります。
    7. コグニティブシティとして、THE LINEを成功させるために人口データがどれほど重要になるのでしょうか?また、利便性とデータプライバシーのバランスをどのように取るのでしょうか?
      データを使用すると行動をマップ化できたり、人のパターン、つまり人が何をしているか、何を求めているかを予測できたりするようになります。もし認識システムが毎朝8時15分に50階にあるリフトで60階に行きたい人が大量にいることを把握できれば、ボタンを押して100階からエレベーターが降りてくるのを待つような融通が利かないシステムではなく、エレベーターが50階で待機してくれているようにすることで、暮らしを楽にすることができます。 実際には人間中心のアプローチであり、機械を使って大量のデータを処理し、最適な解決策を導き出します。また、システムが学習すればするほどデータプールが大きくなり、アルゴリズムの精度が上がるため、好循環が発生します。
    8. 将来の世代に残したいレガシーとは何でしょうか?また、THE LINEで目的や目標を達成するためのタイムラインとはどのようなものでしょうか?
      私は持続可能性と不動産に携わってきました。不動産は現在、世界の二酸化炭素排出量の40%を占めており、地球に還元する以上のものを得ている産業となっています。NEOMにはその状況を何とかしようというビジョンがあります。私たちは空想を語っているわけではありませんが、より優れた方法があり、その方法を主導していきたいと考えています。都市建設に関連するすべての問題の解決策を再考する機会が私たちの手にあります。 2026年半ばには、新しい国際空港に飛行機で向かい、高速列車に飛び乗ってNEOMのどこにでも行くことができるようになります。その前に観光客がここを訪れ、TROJENAなどNEOMの他地域で第一陣としてここに住まう人たちが出てくるでしょう。2030年には100万人、2045年には900万人近くがTHE LINEを利用する計画です。
    9. なぜ壁面は鏡張りにされているのでしょうか?太陽光発電の利用、自然環境との調和、印象的な建築物や他の何かを作るためのものなのでしょうか?また、秘密のマリーナについて教えていただけますか?
      私たちにとって最も重要なことは、手付かずの場所に非常に大きな構造物を建設しているということです。黒い建物なら目立つでしょう。鏡張りのファサードならば、どこを見ても背後に大地が見え、自然に近い環境になります。 THE LINEは周囲の環境に完全に溶け込みます。自然と一体となり、環境の一部になります。もちろん、南壁などにソーラーパネルを組み込むことで他のメリットもあります。 そして、秘密のマリーナにとっては、このプロジェクトの大きなポイントの1つとなっています。レジャーやレクリエーションのセグメントに該当する、あらゆる種類のボートを受け入れられる大きなマリーナです。貨物船は入ってきませんが、クルーズ船は入ってきます。フロリダ州のフォートローダーデールや地中海のモンテネグロのようなクルーズの拠点となるでしょう。 紅海はボートで楽しめる素晴らしい場所です。竜巻もハリケーンも発生しません。気候は非常に安定し素晴らしい天気と美しい透明な水が望めます。また、アクセスしやすさについてはヨーロッパの玄関口に位置しており非常に便利な場所にあります。
    10. 500メートルの高さにそびえ立つこれほど高い構造で、暗い日陰の空間をどのように緩和するのでしょうか?日陰で緑を育てるのは簡単なことなのでしょうか?
      鏡張りのファサードには自然光が入り込み、キャニオン(構造物の内部)は夏に高くなる太陽の軌道と、冬の低い軌道を最大限に生かすように科学的にモデル化されています。植生については、光を必要とするものは光のある場所に配置されます。ただし、すべての植物が完全な日光を必要としているわけではありません。多くの植物は日陰や日陰になることもある場所を好みます。計画で決められた場所に基づいて植物は配置されます。
    11. この段階で国際空港について、そしてその空港が今後のTHE LINEの青写真にどのように収まるのかについてお話しいただけますか?
      この空港はTHE LINEに統合され、サウジアラビア王国への巨大なゲートウェイとなります。通常、従来の空港は誰にとっても遠く離れた場所にあり、入国審査を通過し、荷物を待ってから目的地まで荷物を運ぶという退屈な流れ作業をしなければなりません。事前に入国審査を済ませ、生体認証スキャナーを通過し、バッグが目的地まで運ばれてくるとしたらどうでしょうか。こうした人工知能を活用したアプローチを私たちは検討しています。空港はここを訪れた人にとって第一印象を決める体験となる場所なので、到着時の素晴らしい雰囲気を壊さないようにしたいと考えています。快適なカスタマーエクスペリエンスとなるはずですが、全体的なアプローチによってこれまでにないものを実現しようとしています。
    12. 公共スペースへのアプローチは、世界の他の都市とどのように異なるのでしょうか?また、THE LINEは地球上で最も生活の質が高いと言っていいのでしょうか?
      公共スペースは非常にオープンでアクセスしやすいものとなっています。ある場所から別の場所に移動する必要があれば、公共スペースを通過します。そのため、公共スペースを狭い通路にすることはできませんし、暗い場所にすることはできません。緑地と公園を併設します。 公共スペースは大学の中を通り抜ける形で設置することになるでしょう。大学構内を歩くと、すべての研究室がガラス張りになっていることがわかります。学生が学び、ロボットが動いているのを目にするでしょう。料理学校の前を通り過ぎれば、オープンキッチンが見えるかもしれません。つまり、見るだけでコミュニティを理解することができます。ガラス製の壁の隣で3Dプリンターが何かを作っている様子も目にすることもあるでしょう。公共スペースはある場所から別の場所への単なる歩道ではなく都市構造の一部なのです。 地球上で最高のクオリティオブライフを手に入れることを目標にしています。何が人生を楽しくするかという価値観は人によって異なります。クオリティオブライフの年間ランキングでは通常、ウィーン、コペンハーゲン、アデレード、バンクーバーといった都市が上位に来ます。 学校の学級規模や病院の待ち時間の短さなど、計算式に適用される対策はさまざまあります。こうした点で圧倒的な対策を取るため、暮らしやすさという観点から世界最高の都市を構築するために改善しています。一般的に暮らしやすさとは、健康、ウェルネス、通勤、公害、緑地、各所へのアクセスのことであり、これらは都市を暮らしやすくする基本的な構成要素です。
    13. 人口統計、国籍、社会経済的地位などの観点から、人口がどのようなものになるかについてお考えを聞かせてください。
      THE LINEは、豊かに未来を生きることができるかを確かめる実験です。持続可能性と敷地面積の縮小という観点から自らが行っていることを確信している人たちはひとつひとつ実行していくことになるでしょう。このプロジェクトでは非常に強力なテクノロジー、生物医学、教育に焦点を当てています。MITやシリコンバレー、スタンフォードといったエコシステムを自然と思い浮かべることになるでしょうが、THE LINEはそうしたエコシステムを備えた新たな魅力ある都市としてアピールすることになるでしょう。 世界中のあらゆるものの中で最高のものを手に入れようとしています。それが起業支援を行うエコシステム、アイデアやインスピレーションの拡散につながると考えています。シリコンバレーはわずか4社で成り立っているのではなく、相互につながった4万社の企業とコミュニティから成り立っています。ですからTHE LINEがその代替として見なされ始めるでしょう。実際の都市を例にすれば、シンガポールの通勤や湿度、ロンドンの大気汚染、パリの悪天候、シリコンバレーの税金といった課題がありますが、ここはそういった課題のない都市なのです。
    14. THE LINEは地震帯にあります。そのことでどのような課題が生じるのでしょうか?
      私たちは早い段階で、スマートな工学ソリューションと世界におけるベストプラクティスによってその問題を解決しました。地震帯にある都市は世界でここだけではありません。例えばサンフランシスコには高さ300 mを超える建物があり、それは断層線上にあります。東京にも500メートル以上の建物があります。そのため、実際にはこれは解決が容易な課題の1つでした。
    15. THE LINEでは友人や家族と偶然に出会う機会が増えると思います。そうしたセレンディピティを喜ぶ人もいるでしょうが、中には他人から離れたり距離を置りたりする者もいるでしょう。社会におけるそうした小さなグループにどう対応するのでしょうか?
      THE LINEの別のモジュールや別の区画に住むことで対応できると思います。垂直型都市を作っているからといって、地区や郊外がないわけではありません。そのため望むなら家族と100 km離れて暮らすこともできるものの、電車で20分までしか離れることはできません。 もちろん、常に都市の中にいるわけではありません。他の建物と同じように、一階に降りて外に出るとビーチや砂漠、山に行くことができます。玄関からこうしたすべての場所に向かうことができます。
    16. 主要な数字について伺います。なぜ高さ500メートル、幅200メートルなのでしょうか?また、なぜ170キロとしているのでしょうか?
      サウジアラビアにおける2050年の人口目標に向けて、900万人を収容できる都市が必要であり、可能な限り小さな敷地面積に収め、住民に最適な居住性で効率的に行う必要があるためです。 つまり、幅200メートル、高さ500メートル、長さ170キロメートルというのが最適な工学的解決策だったわけです。無作為に決定したわけではありません。これらの数値は、光がどこまで届くか、空気循環はどうかといった要素に関して、研究と科学に基づいて導き出されたものです。
    17. マイクロクライメイトに関してお尋ねします。年間を通じて安定した快適な気温による恩恵は明白ですが、THE LINEの真中にある渓谷は、夏の暑さや冬の風などの極端な天候にどのように対処しているのでしょうか?
      マイクロクライメイトの原理は十分認識しています。たとえば、ガラスのドームの中であれば、モスクワに熱帯ジャングルを作ることは容易です。空気と光がその空間に入る仕組みがすべてです。そしてTHE LINEは、その知識を最大限に活用できるように科学的に設計されています。 太陽が弧を描いて移動するため、高い構造物はブレード効果により屋外空間では1日に10時間ずっと太陽を浴びることはできません。これにより、ヘッドのビルドアップが軽減されます。風については、ブレードが外殻からの影響を軽減し、風や塵による問題を完全に排除します。その間、THE LINEの最も高い所は開放された状態にあるため、渓谷からの空気の流れは妨げられることはありません。その上、他の大都市で発生しているような公害が発生しないため、アウトドアを最大限に楽しむことができます。
    18. THE LINEのニュースは非常に好意的に受け止められましたが、否定的な意見も少数ながら存在しています。まだ納得していない人たちに何か伝えたいことはありますか?
      バンクーバー、アデレード、オークランド、コペンハーゲン、ウィーンのような世界で最も住みやすい都市でさえ、自尊心が低い人たちがいます。すべての人を常に幸せにすることはできませんが、私たちにとってそれができる証拠はTHE LINEの中にあります。今すぐLINEを世に出さなければなりませんし、きっとそうします。 デジタルノマドから、サウジアラビアで新興テクノロジー業界やゲーム業界の企業まで、世界中の多くの人々にアピールすることは間違いありません。THE LINEは、技術、研究、教育、環境に魅力を感じる人々にとって非常に魅力的なものになるでしょう。私たちは大義のために設計を行っています。
    19. サウジアラビアは現在、世界で最も急速に成長している経済国の一つであり、若い人口と、成長の最前線にNEOMを位置づけようとする先見の明のあるリーダーがいます。この新たな未来に参加することは、どれだけエキサイティングなことなのでしょうか?
      こうした真っ白なキャンバスがあるのはとてもエキサイティングなことです。私は不動産、スマートテック、サステナビリティの分野で長い間この業界に携わってきましたが、ここでは今までにないものを生み出しています。先見の明のあるリーダーたちがこうしたことを実現してくれています。 世界中の他の場所では、政治、財政、技術の各面で制約があるかもしれません。しかし、既成概念にとらわれない独創的な発想で私たちはこの新しい未来を創造しており、成功すると考えています。
    20. ご自身のプロフィールと経歴、そしてNEOMへの参加を決めた理由についてもう少し教えていただけますか?
      私は建設、プロジェクト管理、開発に携わってきました。私はサプライヤーであり、クライアントでもあるので、両面から物事を見てきました。20年前に母国オーストラリアで事業を始めて以来、グリーン不動産、ネットゼロ、脱炭素といったこの業界における進化の20年を見てきたことになります。 個人的には、世界に少しでも足跡を残したいと思っています。それが理由ですね。そしてNEOMはそれを実現する機会を提供してくれています。これは、全体的かつ予防的なアプローチをNEOMでは採用しています。 物事を異なる見方で考え、なぜ水平移動ではなく上下移動だけのエレベーターが欲しいのか、この100年間、私たちは間違っていたのでしょうか、建物の中にスタジアムや施設を設けるのではなく出かけてスポーツを見たりしたりする必要があるのはなぜか、といった質問をするだけです。 車も通勤も渋滞も公害もないという考え方、そして廃棄物がほとんどないコグニティブシティによる循環型経済の背景には豊かな自然があります。あらゆる人に納得してもらえるものだと思います。 ここNEOMで私が刺激を受けたのは、世界で最も聡明な人たちが、同じ場所で同時にプロジェクトの様々な部分に取り組んでいることです。私はその仲間意識とコミュニティを本当に楽しんでいます。私たちは一生懸命働いていますが、楽しさもあり、待遇も優れています。

これがTHE LINEです

新たな奇跡をもたらすように設計されました

暮らしやすさを高めました

階層型都市

自然に溶け込む鏡を使うデザイン

自然保護モデル

1年中理想的な気候

インフラ設置面積の削減

必要なものはすべて5分以内に

新たな暮らし方

高度な建設・製造

ここにしかないビジネスチャンス

端から端まで20分で移動

高速リニアモビリティ

環境危機のソリューション

95%の陸・海が自然保護区域

Neom launches the Line
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  • 世界に価値をもたらす

    ワークライフバランス

  • 世界に価値をもたらす

    レガシーが存在しない都市生活

  • 世界に価値をもたらす

    改善された居住性

  • 世界に価値をもたらす

    レジャー・スポーツ

  • 世界に価値をもたらす

    垂直都市に暮らす

  • 世界に価値をもたらす

    次世代の建築様式

  • 世界に価値をもたらす

    歩いて生活できるコミュニティ

  • 世界に価値をもたらす

    環境ソリューション

  • THE LINEに採用されている垂直都市がマンハッタンにあれば、どのように映るでしょうか?

  • THE LINEに採用されている垂直都市がリヤドにあれば、どのように映るでしょうか?

  • THE LINEに採用されている垂直都市がケンジントンにあれば、どのように映るでしょうか?

NEOMヴォイス

リーダーたちに聞く

Giles Pendleton
多様な知識経済産業から、ここNEOMに最も聡明な人材を何人かを招くことができたのは非常に幸運でした。彼らが将来を先取りした一連のソートリーダーシップで語る言葉にご注目ください。

THE LINE:究極のサイドスクレーパーにより、垂直型アーバニズムを次の水準へと引き上げる

ジャイルズ・ペンドルトン

THE LINE業務執行取締役

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当社の人材

THE LINEが誇る世界一流の専門家たちは、都市開発の概念や未来の都市を見つめ直すことで、文明に革命をもたらそうとしています。

  • デニス・ヒッキー

    デニス・ヒッキー

    最高開発責任者

    不動産開発、投資、建設業界に25年以上従事した経験を有するデニス・ヒッキーは、複合施設建設プロジェクトをコンセプトから立ち上げ、完成まで携わってきた実績が豊富です。THE LINEの最高開発責任者として、NEOMのフラッグシッププロジェクトの総仕上げを行います

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    ジャイルズ・ペンドルトン

    業務執行取締役

    プロジェクトの開発と管理の経験を有するジャイルズ・ペンドルトンは、持続可能性を中心とした一流のソリューションを提供してきました。建築に情熱を注ぐ彼は、THE LINEが世界のあらゆる都市にとってベストプラクティスになるようにNEOMにおける多様な専門分野からなる開発の取り組みを推進しています。

  • マーク・ディキンソン

    マーク・ディキンソン

    開発担当エグゼクティブディレクター

    マーク・ディキンソンは、2012年ロンドンオリンピックの選手村をはじめとする国際的な不動産開発における豊富な経験を持ち、英国、オーストラリア、米国において様々な事業を率いてきました。公認土木技師であり、かつては英国陸軍の将校も努めていました。

  • タレック・カドゥミ

    タレック・カドゥミ

    THE LINEデザイングループ担当エグゼクティブディレクター

    モルフォシス・アーキテクツでリージョナルディレクターを務めるなど、受賞歴のある建築設計事務所で25年以上の実務経験を持っており、現在はThe LINEを含むNEOMの都市計画チームを率いています。ミシガン大学アナーバー校で建築学の学士号と修士号を取得しています。

  • アイリーン・フーク

    アイリーン・フーク

    エグゼクティブディレクター

    25年にわたり高級ホテルおよびブランド住宅開発に携わってきたアイリーン・フークは、ディールストラクチャーおよびコンセプト開発に関する専門知識を活かし、世界的にホスピタリティのポートフォリオを拡大してきました。

  • ポール・ジェサップ

    ポール・ジェサップ

    営業・マーケティング本部長

    ポール・ジェサップは、不動産販売の専門家として25年以上の経験があり、カタール、オマーン、スペイン、イギリスなど世界各地で大規模開発プロジェクトに従事してきました。ロンドンスクール・オブ・エコノミクスで学び、MBAも取得しています。

  • マイケル・ヴァヴァキス

    マイケル・ヴァヴァキス

    人と文化担当責任者

    マイケル・ヴァヴァキスは、シリコンバレーの多国籍企業からオーストラリアでトップの建設業者まで、30年以上にわたりグローバルビジネスの変革に携わり、経営幹部やリーダーとしての役割を担ってきました。メルボルン大学の特別研究員でもあります。

  • M・ハニーフ

    M・ハニーフ

    デジタル&コグニティブソリューション担当エグゼクティブディレクター

    英国で研鑽をつんだマンスール・ハニーフは、モバイルとファイバーネットワークのエキスパートです。IT業界で30年におよぶ豊富な経験を有し、複数の多国籍電気通信企業でシニアレベルの職責を果たしています。英国の電気通信・メディア監督規制機関でCTOを務め、THE LINEにおける世界初のコグニティブシティの建設に全力を尽くしています。

  • ニコラス・ハドソン

    ニコラス・ハドソン

    THE LINEランドスケープ担当エグゼクティブディレクター

    ニコラス・ハドソンは、欧州、中東、アフリカにおいて複合施設の開発に30年にわたる経験を有しています。THE LINEの景観面を担当し、人、ウェルビーイング、体験に焦点を当てた環境を提供することに情熱を注いでいます。

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